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教員一覧

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グローバル社会研究クラスター

峯 陽一
氏名 峯 陽一(ミネ ヨウイチ)
博士後期課程教授
研究者データベース(オリジナルサイト)
研究室 志高館286
E-mail: ymine@mail.doshisha.ac.jp
研究指導課程 博士前期課程・博士後期課程

研究分野

人間の安全保障
開発経済学
アフリカ地域研究

プロフィール

学部生時代は歴史学、大学院では開発経済学を学び、大学教員としては、国際関係論、国際政治学、社会学を教える職場で働いてきた。いろいろな学問分野のロジックを理解したうえで、フロンティア領域で仕事をすることの大切さを痛感している。南アフリカの大学に勤務したことがある。最近はJICA(国際協力機構)関係の仕事をすることも多い。人間の安全保障研究の全国的、国際的なネットワーキングにも取り組んできた。

学生へのメッセージ

大学院の研究に必要なのは、まずは「新鮮な食材」を集めることと、「切れ味のいい包丁」を準備することです。「食材」にあたるのが対象地域や研究テーマ、「包丁」にあたるのが理論、そして、この二つを結びつける「レシピ」にあたるのがリサーチ・クエスチョンないし仮説です。グローバル・スタディーズは、世界中の食材を集め、和洋中その他の伝統を総合しながら、自分にしかできない個性的な料理をつくる試みだといえるでしょう。ユニバーシティ(つまり、総合的な小宇宙)だからこそ、大胆に貪欲に、すべてを取り込む。でも、他者の心に響く作品(つまり、論文)を仕上げるには、前提条件として、何かを表現したいという「切実さ」が必要です。これまでの大学生活や社会人生活を通じて、そんな切実さを感じるようになった人たちを大歓迎します。
私自身の専門は「人間の安全保障」と「アフリカ地域研究」です。人間の安全保障の考え方は、1994年にUNDP(国連開発計画)が提唱し、2003年の緒方・セン報告書の刊行によって注目を浴びました。政治学、開発研究、リスク研究を結びつける人間の安全保障研究は、グローバル化のもとで様々な「インセキュリティ」に曝されている私たちの生の核心部分に光を当てるアプローチとして、学際的な共同研究を促進する力強い枠組みを提供してくれます。世界のなかでもアフリカは、紛争や感染症など、特に厳しい人間の安全保障の課題に曝されていますが、近年は新たな経済成長の舞台としても注目を集めつつあります。こうした分野に関心をもつ学生の方々を特に歓迎します。教室で、研究室で、皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

To be a successful researcher at the graduate level, you need to have, first and foremost, fresh ingredients," and then get yourself a "sharp kitchen knife." By "ingredients," I mean target locations and research themes, and by "kitchen knife," I refer to methodology. You will also need a "recipe" to combine the two; in other words, research questions or hypotheses. In the context of this analogy, it can be said that global studies are an attempt to create one's own special dishes with a healthy dash of personality by gathering ingredients from around the world and integrating Eastern, Western, African and other traditions. Because this is a university (in its way, a type of "universal microcosm"), you should absorb everything both boldly and avidly. To complete a work, your dissertation in this case, which resonates with others, it is necessary that you discover what you are compelled to express. I would like to extend a sincere welcome to those students who have felt this compelling force in their college and/or working lives thus far.
My fields of specialty are human security and African area studies. Human security is an international norm propounded firstly by UNDP in 1994, and then given an impetus to by the release of the Ogata-Sen report in 2003. Combining political studies, development studies and risk studies, this concept is expected to promote inter-disciplinary, more holistic research agenda of securing humanity and humanizing security in every place of the world faced with serious downturns. Africa is a place where human insecurities such as violent conflicts and infectious diseases are rampant, despite the presence of new economic opportunities as well as the renewed prospect for peace and ownership. Students interested in these particular fields are most welcome. I very much look forward to seeing you all at my office or in the classroom.

著書の紹介


mine1

峯 陽一 編
『南アフリカを知るための60章』 明石書店 2010年4月
2010年のサッカーW杯で、南アフリカがあらためて世界の注目を集めています。この国の歴史、政治経済、社会変動、文化、国際関係を32人の専門家が力をあわせて描きました。南アフリカを深く知るために欠かせない本です。


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