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教員一覧

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現代アジア研究クラスター

厳 善平
氏名 厳 善平(ゲン ゼンヘイ)
博士後期課程教授
研究者データベース(オリジナルサイト)
研究室 志高館264
E-mail: shyan@mail.doshisha.ac.jp
研究指導課程 博士前期課程・博士後期課程

研究分野

現代中国の社会と経済
労働移動
農業と食料問題

プロフィール

研究業績
  • 『中国経済の成長と構造』勁草書房 1992年
  • 『中国農村・農業経済の転換』勁草書房 1997年
  • 『シリーズ現代中国経済2 農民国家の課題』名古屋大学出版会 2002年
  • 『中国の人口移動と民工--マクロ・ミクロ・データに基づく計量分析』勁草書房 2005年
  • 『中国的問題群7 農村から都市へ――1億3000万人の農民大移動』岩波書店 2009年

学生へのメッセージ

中国の国際的プレゼンスが高まっている。背景に高度経済成長があるのはいうまでもないが、専制的な政治体制が敷かれているのに、なぜ市場的アプローチによる経済開発が成功できたのか。この社会主義市場経済をどう理解したらよいのか。また、高度成長に伴い、都市人口比率、非農業就業者比率、大学進学率が急速に上昇するという日本等の経験は中国でも再現している。こうした社会構造の変動は、地域間、産業間、階層間におけるヒトの移動の結果にほかならないが、移動を規定する要因は国や時代によって大きく異なる。現代中国におけるヒトの移動に個人の能力や身分、学歴、出身等がそれぞれどの程度影響しているのか。 いずれも大きな研究テーマだが、現代中国を深く理解するには、それに対する理論的実証的研究が欠かせない。同時に、現代中国研究を通して、多くの知的刺激も得られよう。既成の理論や分析方法を中国研究に持ち込むことによって、多くの新しい知見が得られ、理論の一層の発展も期待できるからである。

The international presence of China is increasing. Needless to say, its rapid economic growth provides some background for this phenomenon, but one wonders how its market approach succeeded so dramatically in furthering economic development, despite its authoritarian regime. How should one interpret this "socialist market economy?" Japan and other countries' experiences during their period of high economic growth - a rapid rise in the percentages of urban populations, non-agricultural populations, and students enrolling in universities - have been reproduced in China. Such changes in social structure are attributable solely to the movement of people among regions, industrial sectors, and social stratification, but factors which regulate such migration vary greatly between different countries and time periods. The question we must ask is this: How much do personal ability, social position, academic career, family origin, or other attributes, affect the movement of people in contemporary China? Each of the factors listed above may constitute a major research theme, but to understand contemporary China more deeply, theoretical and empirical studies of such themes are essential. Indeed, studies of contemporary China will provide a significant amount of intellectual stimulus. This is because the application of existing theories and analysis methods to China studies will spawn a great deal of new knowledge, giving rise to expectations for further progress in such theories.

著書の紹介


中兼 和津次 編著
『改革開放以後の経済制度・政策の変遷とその評価』 NIHU 2011年3月
「第9章 農民工子女学校教育の政策と実態」


厳 善平 著
『中国農民工の調査研究――上海市・珠江デルタにおける農民工の就業・賃金・暮らし』 晃洋書房 2010年12月


佐々木 信彰 編著
『構造転換期の中国経済』 世界思想社 2010年12月
「第1章 農業と農産物貿易」


中兼 和津次 編
『歴史的視野からみた現代中国経済』 ミネルヴァ書房 2010年4月
「第3章 20世紀中国における地域間人口移動」


関 志雄・朱 建栄 他編
『中国経済 成長の壁』 勁草書房 2009年10月
「第5章 格差是正と農民の権利回復――労働力移動に戸籍制限の壁」


厳 善平 著
『中国的問題群7 農村から都市へ――1億3000万人の農民大移動』 岩波書店 2009年7月


厳 善平 著
『中国の人口移動と民工――マクロ・ミクロ・データに基づく計量分析』 勁草書房 2005年11月

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