在学生・修了生の声
在学生の声
遊 又さん (現代アジア研究クラスター、博士前期課程)
同志社大学では学術の自由を感じます。 私は同志社大学に入る前に、中国の大学で5年間教員をしておりました。しかし、日中文化への強い興味から仕事を辞め、日本に来ました。これは私にとって二度目の留学です(以前、オーストラリアでデザインの修士号を取得しました)。
驚いたことに、グローバル·スタディーズ研究科(GS)は、日本の大学にはあまり見られない、一貫した国際的教育を導入しております。世界各地の学生と先生が一緒になり、国際色豊かな研究環境を作りだしています。以前のオーストラリアの大学と比較すると、GSは、日本と中国に代表される東アジアの伝統と、西洋的なディシプリンを融合した優れた環境が用意されています。また、授業の形式やカリキュラムの面では大きな選択の自由があります。これは社会文化を研究するのに最適な環境だと実感しております。
私の現在の研究テーマは、「テレサ・テン」について、1980年代から中国と日本の間の大衆文化の相互作用の研究です。この課題に関する私のゼミの錢鴎教授は、研究に最適な環境と材料を提供してくれました。GSでの研究環境は非常に利便性に優れています。これからここの資源をフル活用して、更に深掘りし、私の学術研究を完成させようと思います。
修了生の声
西 直美さん(グローバル社会研究クラスター、博士後期課程)
宗教と暴力というテーマに関心があった私が、はじめての一人旅の目的地に選んだのはインドでした。意気込んで訪れた先々で、むき出しの生と死に衝撃を受け、帰国したときには10キロ体重が減っていたことを思い出します。タイの南部、ムスリムが多数派を占める国境地域に関心をもつようになったのは、インドの旅から帰国した私を受入れてくれた指導教官の影響があります。南部での調査経験がある先生から、仏教国だと思っていた微笑みの国タイ(その後、それほど微笑みの国でないことも知りました)にムスリムの地域がある、そこではタイからの分離独立運動が生じているということを教わりました。一度大学を出ましたが、やはり学びたいと思った時にチャンスを与えてくれたのが、グローバル・スタディーズ研究科です。危険地域だからと止められることもなく、多様性に富んだ自由な環境で、特定のイシューを様々なアプローチから理解する姿勢を学びました。
ディシプリンが無いと研究は難しい、という気持ちがあることは否定できません。しかし、最初から型にはめてしまわず、そのイシューのもつ面白さ自体を研究として伸ばしていく。グローバル・スタディーズ研究科で学んだのは、物事に対する気構え、そしてサバイバル能力でした。グローバル・スタディーズ研究科で得られた経験を生かしながら、これからは学びつつも知識を社会に還元していく段階に入ったのだと身の引き締まる思いです。
Sara Hashem Abdellatifさん (現代アジア研究クラスター、博士前期課程)
It was October 2016 when I joined The Graduate School of Global Studies through African Business Education Initiative, the JICA (Japan International Cooperation Agency) Scholarship for Master Program and graduated on September 2018. During the phase of writing the application, we were supposed to choose schools and universities from a long list of universities all over Japan that are participating in the ABE Program. Doshisha’s Global Studies’ Program seemed very interesting and covering various topics from a global perspective. It was one of my needs as someone works in the international relations and business fields back home in Egypt. By checking Doshisha’s website and profile, I also found it is a Muslim-friendly university and as a Muslim that was an extra point for me.
I came to Kyoto and Doshisha and I loved the school buildings’ designs, the school’s unique location in the heart of the beautiful Kyoto and the easy access to almost everywhere. I liked the curriculum, the researchers’ room, school’s facilities, supporting staff, cool professors, different activities such as SEED’s activities and international students’ affairs facilities and activities, Career Adviser Center, students’ counselor support, Ramdan’s Iftar Party, Prayers’ room, Halal meals in the Cafeteria and much more. The good reputation and high ranking of Doshisha among Japanese universities, in general, make you feel proud to be part of Doshisha and proud to belong to such a recognized academic institution.
Of course, some troubles happened, but the staff was listening and genuinely tried to help in fixing those troubles. Generally speaking, the atmosphere was really supporting to get the best of your experience in Doshisha`s years in/outside school. That is available for all Doshisha students, and add to that in my case, I had an extremely supportive supervisor, kind seminar fellows, funny cool friends among other international and Japanese students, and very nice JICE coordinators inside school and in JICE office, who always made me feel I’m not lone and that I have a strong backup in Japan.
At last, after two years in the Graduate School of Global Studies with all the experiences I had, the good friends I met, the places I visited during these two years, the warm memories I made, I have zero regrets and I believe it was definitely an amazingly rich experience that I did enjoy and learned a lot from.
李 外航さん (現代アジア研究クラスター、博士後期課程)
みなさん、こんにちは。私は、二〇一八年に同志社大学グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程を修了し、いま東華大学(中国上海)外国語学院に講師として働いている李凱航です。在学中、銭鷗教授のご指導の下、近代日本の歴史と文化について研究しました。私にとって、グローバル・スタディーズ研究科は豊富な外国語蔵書を持つ図書館、設備の整った研究室、数多くの留学生、自由思想の学会発表など、優れた研究環境を作りました。しかもグローバル・スタディーズ研究科は、単なる外国語、研究視野、学術方法といった専門的な能力ではなく、「自由な学風」「良心的な教育」などの人文精神的な養成を重視することが今までも心に刻まれています。
そもそも、外国人留学生として異文化理解の困難を克服するのは大変なことですが、グローバル・スタディーズ研究科は異文化に対する尊重と寛容を理解しやすい雰囲気を提供してくれました。在学中の3年間、同志社で学問・生活の両面で非常に豊かな時間を過ごし、人生の良い思い出になります。修了後、私も中国の大学教員となりました。 同志社の伝統と私自身の経験を学生さんたちと共有できれば幸いです。人生には様々なチャンスがありますが、私にとってはグローバル・スタディーズ研究科が最良の選択であったと思います。
鯛 綾乃さん (アメリカ研究クラスター、博士前期課程)
私は学部生の頃からアフリカン・アメリカンの文化や差別問題に関心がありましたが、大学院に入り、様々な授業を受けて学んでいく過程でこれまで知らなかった分野にも興味・関心が湧いてきました。特に、ジェンダーの授業で初めて触れた表象論に感銘を受け、またカルチュラル・スタディーズの授業では、映画における日本の描写などを興味深く思いました。その結果、修士論文のテーマに異人種バディフィルムにおける黒人表象を取り上げ、人種やジェンダー、セクシュアリティが映画の中でどのように表現されているのかについて論じました。
グローバル・スタディーズ研究科では、何よりも多様性を重んじる気持ちが養われました。特に、少人数制の授業では、自分が意見を発することに積極的になり、他人の異なる意見にふれることで新たな価値観に気づかされました。この積極性と寛容性は、社会に出て必ず役立つものです。
就職活動を始めるにあたって好きなことを仕事にするかどうか悩みましたが、自分が理想とする人生設計に向き合った結果、必ずしも好きなことと仕事を一致させなくても良いのではないかという結論に至りました。実際、平日は仕事に打ち込み、休日に趣味を楽しむことでメリハリがつき、日々充実しています。現在は、本社の労務部採用担当チームで働いています。グローバル・スタディーズ研究科での学びを生かしながら、多様な人材をもたらすことにより、会社のさらなる発展に貢献していきたいと思います。
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