教員一覧
アメリカ研究クラスター
氏名 |
菅野 優香(カンノ ユウカ) 博士後期課程教授 研究者データベース(オリジナルサイト) 業績一覧 |
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研究室 |
志高館273 E-mail: ykanno@mail.doshisha.ac.jp |
研究分野
クィア・スタディーズ
映画/視覚文化研究
学生へのメッセージ
クィア理論・批評は、フェミニズムを土台に、レズビアン/ゲイ・スタディーズを批判的に継承することによって立ち上がってきたフィールドです。そして、哲学、批評理論、文学研究、映画研究、社会学などを横断する学際的な分野として、また、理論と実践を架橋する試みとしてクィア・スタディーズは発展してきました。私自身は、クィア理論・批評に触発され、映画を中心とした視覚文化におけるセクシュアリティや、人種、ジェンダーの交差に関心を持って研究を行ってきました。一方、美術史と映画・メディア研究という二つの分野を統合した視覚文化研究は、視覚にかかわるさまざまなテクストや表象行為について創造的かつダイナミックに分析していこうとするものです。映画や、ヴィデオ・アート、写真は、作った時点で終わるのではなく、イメージが観客に見られ、読まれることによって、意味や内容がその都度決定される、あるいは変更される文化実践だといえます。「見ること」「見せること」「見られること」、そして、「読むこと」や「想像すること」の意味をラディカルに問いながら、「肌理に逆らって」批判的に思考することを、クィア・スタディーズや視覚文化論は促すのです。
The emergence of queer theory and criticism can be described as critical reconfiguration of feminism and lesbian/gay studies. As an interdisciplinary field, queer studies has developed, traversing diverse disciplines such as philosophy, critical theory, literary studies, film and media studies, and sociology. Inspired by queer theory and criticism, I have been working on the intersection of sexuality, gender, and race within the framework of visual culture studies, which tries to find common ground in art history and film/media studies, while attempting to bridge the gap between theory and practice. In that sense, visual culture studies challenges the disciplinary divide by analyzing creatively and dynamically different types of visual texts as well as representational practices. Film, video art, and photography are cultural texts whose contents and meanings are realized and decided only when viewed and read by the spectator. Queer studies and visual culture studies push us to think critically against the grain, while radically questioning what it means to “show,” “look,” and “be looked at,” as well as “read” and “imagine.”
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