教員一覧
グローバル社会研究クラスター

| 氏名 |
松村 圭一郎(マツムラ ケイイチロウ) 博士後期課程教授 研究者データベース(オリジナルサイト) |
|---|---|
| 研究室 |
志高館286 E-mail: keimatsu@mail.doshisha.ac.jp |
| 研究指導課程 | 博士前期課程・博士後期課程 |
研究分野
(国家と市場の人類学、人の移動、貧困と開発援助)
プロフィール
大学2年生のときに文化人類学と出会い、それ以来、フィールドワークのおもしろさに惹かれて学問の道に進むことになりました。島根半島の漁村や八重山諸島の離島などでフィールドワークを経験したあと、大学3年生を終えて一年間休学し、友人2人とエチオピアに行ったのが、はじめての「アフリカ」でした。現場で生活をともにし、人びとと関係を築きながら、生活者の視点という小さな針の穴から世界を見通す。この等身大の経験にもとづいて思考する文化人類学は、生成AIのように一般的な「答え」を求めるものではなく、「わたし」を足場に世界を考える学問だと思います。
学生へのメッセージ
これまで東アフリカのエチオピアを中心に、日本や中東湾岸諸国、ヨーロッパなどでもフィールドワークを行ってきました。エチオピアの農村での20年以上にわたる調査では、土地や作物といった富の所有と分配という問いを考察しました(『所有と分配の人類学』)。2000年代末からは、その調査村から中東湾岸諸国に出稼ぎに行く女性が増えたことで、国境をこえた人の移動という問いにも向き合っています(『海をこえて 人の移動をめぐる物語』)。市場経済がグローバル化して人やモノの移動が加速するなかで、国境とはなにか、その境界に囲まれた国民国家という政治体制をいかにとらえたらよいのか、そこでの戦争や暴力をどう理解すればよいのか、文化人類学の視点から考えたいと思っています。地理的領域としてのアフリカというよりも、人類にとって普遍的な問いを考える手がかりとして、「アフリカ」をめぐる文化人類学的な研究を学んでいただければと思います。文化人類学を学ぶための本も出してきたので、まずはそれらを手にとってみてください(『基本の30冊 文化人類学』『文化人類学の思考法』『旋回する人類学』)。



