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教員一覧

グローバル社会研究クラスター

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氏名
Laura-Anca PAREPA (パレパ ラウラ アンカ)
准教授
研究者データベース(オリジナルサイト)
研究室 志高館270

研究分野

軍事・安全保障研究、国際関係論、紛争研究、国際公共政策

プロフィール

学問の世界に入る前は、外交、国防、安全保障協力の職務に従事していました。私にとって、実務経験はさまざまな国々の外交や安全保障政策を分析し、複雑な国際情勢について考える貴重な機会になりました。世の中では、論文や書籍に書いているような理論的な知識とは異なることがよく起きるものですが、このギャップを考えるためには実務経験が役立っており、学生を指導する際にいつも参考にしている視点です。

学生へのメッセージ

 新たな時代の幕開けを迎えようとしている今日、世界が重要な分岐点に立っていることを認識するのはますます重要になっています。私たちは、これまで世界秩序を確立してきた主要国の衰退とともに、これまでない大きな影響力を持ちつつある新興勢力の台頭を目の当たりにしています。地殻変動とも言えるこの大変革は、世界のあらゆるレベルで経済と安全保障の既存のダイナミクスを再編し始めている状況にあり、私たちはこれらに大きな注意を払い、的確に把握する必要があります。この変動は地政学的な変更だけでなく、新たな課題と機会ももたらし、これまでの国際協力と安全保障に代わる枠組みの出現により、世界情勢でさらに複雑化していきます。国際秩序の変化にともなう代替システムはイノベーションと最適化をもたらすかもしれませんが、従来の規範や確立されたルールが通用しなくなるでしょう。これらの変化に対して、明確に見極め、先見の明を持って理解できる見方や能力を身につけることがこれから重要になります。世界がどのように変化していくのかを見通すには、受動的な単なる観察を超えた深い分析力や批判的な視点で捉える積極的な姿勢が必要です。世界の進展を的確に分析し、その意義を見極め、いかに正義や公平の原則、そして持続可能性の原則と一致しているのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

著書の紹介

"Japan, the UE and the US: shared risks and growing convergence” (Chapter 4, pp82-100) in Alica Kizekova (ed), The Indo-Pacific in the Post-Trump Era: Expectations and Challenges, Institute of International Relations, Prague, Czech Republic, 2021
“Managing the People’s Liberation Army” (Chapter 4, pp47-67) in Hiroko Naito and Vida Macikenaite (eds), State Capacity Building in Contemporary China, Springer, Singapore, 2020
“International Comparison of Security and Military Assistance to Sub-Saharan Africa: France, the United States, and China" (Chapter 2, pp41-60, in Japanese) in Kida Tsuyoshi and Takeuchi Shinichi (eds), Africa Searching for Stability, Minerva Publishing, Kyoto, Japan 2016