このページの本文へ移動
ページの先頭です
Below is the navigation
以下、本文になります

Directory

| Back | Next |

American Studies Cluster

Yayo OKANO
Name Yayo OKANO
Professor (Doctoral Program)
yokano@mail.doshisha.ac.jp
Researcher Database
Laboratory Shikokan Building 287 (SK287)
Professor (Doctoral Program) also teaches the Master's Program.

Research Areas

Western Political Philosophy,
Feminist Theory

Message to students

When I was a graduate student, I encountered so many words, books, and experiences of philosophers and theorists through not only academic activities but chats with my friends. Some of them still remain in my mind and soul. Words by Hanna Arendt, a German Jewish female philosopher, are still inspiring me:

“With the creation of man, the principle of beginning came into the world itself, which, of course, is only another way of saying that the principle of freedom was created when man was created but not before.” [H. Arendt, The Human Condition, p.177]
Studies at the graduate school will open your mind and world to the extent in which you could never anticipate beforehand. Such unpredictable experiences are unlimited possibilities which academic studies give us all. Unlike real society, the world of ideas and thoughts make us equal and free. Free mind enables everyone to go beyond the boundary of time and space. I hope you all students feel and realize such freedom at the graduate school of global studies.
Although my major is western political philosophy, I am more involved with what is going on in Japanese society than what famous philosophers said, such as the issue of sex slavery system of Japanese imperial troops under WWII, gender inequality in Japan, and so on. Your major or specialty is nothing but a step to wider world.

Introduction of Authored Books


ケアの倫理 表紙 (85203)

『ケアの倫理―フェミニズムの政治思想』 岩波新書 2024年
「ケアに満ちた民主主義のために、わたしたち人間がケアされ、ケアするひとであるという原点から、政治をいかに組み立てていけるだろうか」(第5章より)。本書では、ひとがそれなしには生きていけない「ケア」をめぐって、「ケアをするのは誰なのか?」という問いを切り口に、ケアされる/する人の真実の姿から正義や政治を問い返し、〈もうひとつの声〉を聴き取るケアする民主主義の可能性を追求します。


okano1

『フェミニズムの政治学―― ケアの倫理をグローバル社会へ』 みすず書房 2012年
リベラリズムにおける公私二元論がいかに、依存する存在、ヴァルネラブルな存在というわたしたちの人間の条件を忘却させ、ケア労働を担ってきた女性たちから力を奪ってきたのかを明らかにしました。ヴァルネラブルな存在こそが社会の根源にあり、ケア関係から社会を構想することで、主権国家論に対抗しうる、反暴力で闘うフェミニズム理論を提唱しました。個人像からグローバル社会まで、フェミニズム理論は今何を論じることができるのかを探究することが本書の目的です。


okano2

『生きる―間で育まれる生(政治の発見 第1巻)』 風行社 2010年
わたしたち人間は一人で生きていけない限り、必ずそこには、政治的な力が作用しています。政治的な力は、わたしたちの生を束縛するが、政治的な力はわたしたちをそうした束縛から解放してもくれます。本書では、第一章「つながる・つなぐ」に始まり、「産む」「共に在る」「いたわる」「見る」「依存する」「働く」「食べる」「物語る」といった、生を形作るわたしたちの行為と政治の作用について考察した論文を集めた、政治思想の分野においては稀有な論文集です。


okano3

『シティズンシップの政治学--国民・国家主義批判』増補版 白澤社 2009年
古典から現代まで、「国民」であることの意味を問い、自由で平等な人格を尊重されるためには、なにが論じられないといけないかを包括的に論じています。増補版では、フェミニズム理論による主流のシティズンシップ論批判から一歩踏み出し、ヴァルネラブル(脆弱な、傷つきやすい)存在から出発した、政治的メンバーシップ論について、ひとつの提案を試みました。ネイションとシティズンの違いなど、日本語の「国民」という言葉では感じることのできない「国民」が歩んできた、複雑な歴史についても学べます。


okano4

牟田和恵編
『家族を超える社会学--新たな生の基盤を求めて』 新曜社 2009年
本書では、「第二章 家族からの出発--新しい社会の構想に向けて」を執筆しています。本書全体で是非とも家族という朴で自然な愛情に基づくと考えられがちな家族は、歴史的に構築されてきた政治的制度であることを理解していただきたいと思います。政治思想において論じらてきた家族が、いかにわたしたちの多様な形の家族の営みの現実を歪曲してきたかを批判しています。


okano5

岡野 八代 責任編集
『家族 : 新しい「親密圏」を求めて』 岩波書店 2010年


okano6

エヴァ・フェダー・キテイ(著)、岡野 八代、牟田 和恵(監訳)
『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』 白澤社、現代書館 2010年

Faculty Members
International Development and Cooperation
Migration, Refugee, Multicultural Coexistence
Gender and Sexuality
Post-Colonialism
Cultural Studies
Thinking through the past
Thinking through film and music
Thinking through economy
Thinking through activism
Thinking through fieldwork
North and South America
Asia
Middle East
Africa
Europe
Professors List